入職希望者(新卒者、既卒者)を対象とした薬剤部見学を随時、受け入れています。
薬剤部の紹介
薬剤部は現在、薬剤師16名と調剤助手3名で構成されています。 薬剤師は医薬品に関する情報の収集・提供、調剤や製剤による医薬品の提供と品質管理、さらに病棟活動やチーム医療への参画など、さまざまな業務や活動に関わっています。 今後もほかの医療スタッフと連携を取りながら、薬の専門家として医療に貢献していきたいと考えています。 |
業務内容
調剤業務
薬剤部では、入院調剤を中心に行っており、患者さんの採血データや既往歴、薬歴などを確認し、必要に応じて医師に疑義照会を行っています。また、ダブルチェックを必須としており、正確な調剤を徹底し、患者さんへの安全な医療の提供に取り組んでいます。
病棟業務
一般病棟をはじめICUにも専任の薬剤師を配置し、入院患者さんへの適正な薬物療法の提供に努めています。
持参薬確認、服薬指導、相互作用の確認、副作用のモニタリング、医師や看護師への情報提供や相談応需、処方提案など業務は多岐にわたります。
また当院ではPBPM(プロトコールに基づく薬物治療管理)も導入し、薬剤師も主体となって薬物療法を進めています。
外来指導
外来でインスリン、バイオ製剤等の自己注射薬や化学療法における服薬指導を行っています。あわせて服薬状況や副作用の確認も行い、医師、看護師へフィードバック、処方提案などの薬学的支援も行っています。また、トレーシングレポートを活用し院外薬局との連携も積極的に行っております。
チーム医療
薬剤師としての専門性を活かし、栄養サポートチーム、感染対策チーム、緩和ケアチームなど様々な分野でチーム医療の一員として活動しています。
回診やカンファレンスで積極的に処方提案を行い、患者さんにより安全で効果的な薬物療法が提供されるよう支援しています。
製剤業務
院内製剤とは、市販品がないものや市販品はあるが必要とする剤形や濃度などがない場合に、医師の依頼に基づき薬剤師が調製する製剤をいいます。当院薬剤部では、病気の診断や治療を目的とした製剤を調製し、必要な院内製剤の調製と安定供給に努めています。
中心静脈栄養(TPN)および抗がん剤の無菌調製業務
薬剤部にはクリーンベンチと安全キャビネットを設置し、TPNおよび抗がん剤の無菌調製を行っています。注射剤の無菌的な混注を徹底し、感染リスクの軽減に努めています。また当院は、入院・外来ともに抗がん剤治療に力を入れています。薬剤部では、抗がん剤の専門的な知識を活かし、それぞれの薬剤の特徴に準じた暴露対策を行うことで、治療を受ける患者さんや治療を提供する医療従事者への安心安全な薬剤の提供を心掛けています。
TDM(薬物治療モニタリング)
有効かつ安全な治療となるよう薬物の血中濃度を測定し、患者さん個々に用法用量を設計しています。薬剤部では抗MRSA薬(バンコマイシン、アルベカシン、テイコプラニン)、やアミノグリコシド系抗菌薬、抗真菌薬ボリコナゾール等の薬剤の血中濃度測定および設計業務を行っています。
長期実務実習
薬学部学生の長期実務実習を受け入れ、将来の薬剤師の育成に取り組んでいます。
専門・認定資格取得状況
高い専門性を発揮するために各種認定薬剤師の養成に力を入れています。
【専門・認定資格】(2024年4月現在)
日本病院薬剤師会 | 病院薬学認定薬剤師 | 9名 |
がん薬物療法認定薬剤師 | 1名 | |
感染制御認定薬剤師 | 1名 | |
日本薬剤師研修センター | 研修認定薬剤師 | 3名 |
実務実習指導薬剤師 | 5名 | |
日本緩和医療薬学会 | 緩和医療暫定指導薬剤師 | 1名 |
緩和薬物療法認定薬剤師 | 1名 | |
麻薬教育認定薬剤師 | 1名 | |
日本臨床腫瘍薬学会 | 外来がん治療専門薬剤師 | 2名 |
日本臨床栄養代謝学会 | NST専門療法士 | 2名 |
日本糖尿病療養指導士認定機構 | 糖尿病療養指導士 | 2名 |
日本医療情報学会 | 医療情報技師 | 1名 |
日本肥満学会 | 肥満症生活習慣改善指導士 | 1名 |
日本リウマチ財団 | リウマチ登録薬剤師 | 1名 |
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 | 公認スポーツファーマシスト | 1名 |
北海道認定 | 北海道肝炎医療コーディネーター | 2名 |
日本臨床救急医学会 | 救急認定薬剤師 | 1名 |
日本循環器学会 | 心不全療養指導士 | 1名 |
日本骨粗鬆症学会 | 骨粗鬆症マネージャー | 1名 |
薬薬連携について
CKD
吸入指導チェックリスト
トレーシングレポート
- MTX,生物学的製剤、JAK阻害剤 服薬情報提供書
- ポリファーマシー解消のための服薬情報提供書
- チロシンキナーゼ阻害薬(血液内科・GIST)に関するトレーシングレポート
- がん疼痛治療トレーシングレポート(運用に関する詳細はこちら)
調剤薬局連携会議について
薬薬連携の一環として、毎月第三水曜日に「調剤薬局連携会議」を行っています。新薬の勉強会なども行っていますので、参加希望があれば薬剤部大音師(おおとし)までご連絡ください。
(代表:011-231-2121)
就職希望の方へ
新人薬剤師研修プログラム
下記のプログラムに沿って研修を進めていきます。
セントラル業務から始まり、病棟業務、チーム医療を研修し、1年間で病院薬剤師として必要な基礎的知識・技術を習得できるプログラムです。