病院指標 令和6年度

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 299 117 261 417 792 1,355 1,763 2,867 1,679 296
Ⅰ定義
  ①令和6年度に退院した患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数です。
  ②年齢は、入院した時点での年齢で集計しています。
Ⅱ解説
令和6年度に当院を退院した患者さんの平均年齢64.7歳、最も多い年代は70歳代となっております。
当院は、『地域医療支援病院』として幅広い年齢層の患者さんを診療しております。
中でも、『北海道がん診療連携指定病院』として、がんの治療を積極的に行っていることから60歳
以上の割合が多くなっております。
また、形成外科において乳幼児の割合が多くなっております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 745 2.23 2.57 0.00% 65.8
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 144 8.72 7.45 1.39% 71.3
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 116 9.03 8.88 9.48% 74.4
06007xxx9907xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり 98 5.32 5.53 1.02% 70.9
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 66 6.45 6.39 0.00% 67.4
≪解説≫
当科では、消化管領域および胆管膵領域において、急性期から慢性期まで消化器疾患全般に対して幅広く診療を行っています。中でも食道・胃・大腸における早期癌に対しては内視鏡的治療を中心とした低侵襲治療を積極的に行い、また、進行癌に対しては病状に応じた最適な治療を提供できるよう、外科や腫瘍内科、放射線科と協力しながら、外科手術・化学療法・放射線治療を含めた集学的治療を行っています。

腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx9903xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 62 6.97 6.17 0.00% 68.7
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 41 7.24 3.64 0.00% 60.4
090010xx99x9xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 9あり 40 4.55 4.83 0.00% 55.9
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 31 9.26 4.64 0.00% 66.2
06007xxx9904xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 28 8.46 5.84 0.00% 67.9
≪解説≫
当科は消化器がん、乳がん、婦人科がんなど、固形がん全般に対する抗がん剤治療を専門とする診療科です。罹患頻度の高い大腸がん、胃がん、乳がんなどが治療件数の上位を占めています,甲状腺がんなど希少がんを含め臓器横断的な抗がん剤治療を行っています。当科では標準治療ばかりでなく、数多くの臨床試験や治験に参画しており、新治療の開発に積極的に取り組んでいます。

膠原病・リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xxxxx00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 34 13.94 14.93 17.65% 68.0
070560xxxxx01x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 34 12.44 24.07 0.00% 57.7
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 なし 16 8.1 15.00 12.50% 78.5
070470xx99x4xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 4あり 14 2.7 2.72 0.00% 68.3
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 12 11.8 13.66 8.33% 72.8
≪解説≫
当科では関節リウマチを含む膠原病、全身性の自己免疫疾患を専門としています。インフリキシマブなど生物学的製剤の点滴静注やシクロフォスファミド間欠静注療法を短期入院で行っています。
また、ステロイド剤、免疫抑制剤や生物学的製剤に伴う合併症、間質性肺炎などの重症疾患の対応をしています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 23 14.87 13.77 0.00% 65.7
≪解説≫
2型糖尿病に対する入院が多く、その多くは糖尿病の合併症評価を行いつつ、糖尿病全般に対する理解を深めて頂くテキスト指導、ならびに栄養指導や運動療法の指導を行う教育入院になります。他科で血糖値が高く手術が行えないような場合には、事前に当科入院のうえ血糖管理を行い手術や処置が円滑に行えるような調整を行うケースもあります。他にも糖尿病治療中患者の頻発する低血糖や著明な高血糖による救急搬送にも対応しています。

血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 40 26.60 27.53 7.50% 75.5
130030xx99xBxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 Bあり 40 11.63 12.23 0.00% 71.9
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 28 18.32 19.30 3.57% 79.5
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 25 8.48 8.65 0.00% 75.5
130030xx99x7xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 7あり 21 16.76 12.54 0.00% 68.5
≪解説≫
当科においては血液悪性腫瘍の患者が大半を占める。
特に非ホジキンリンパ腫が多くを占めているが、これは当科の特色というよりは血液悪性腫瘍において非ホジキンリンパ腫が圧倒的に頻度が高いことによるものである。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 77 3.29 3.27 0.00% 73.8
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 74 4.08 4.18 0.00% 71.5
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 37 12.51 17.33 10.81% 84.0
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 3.93 5.15 0.00% 76.8
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 14 3.50 3.07 0.00% 71.9
≪解説≫
循環器内科では、他疾患で当院通院中や他の医療機関からのご紹介の入院が多く、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や、うっ血性心不全、下肢閉塞性動脈硬化症などの治療を行ってきました。平成29年度からは札幌市循環器呼吸器二次救急、平成30年度からは札幌市ACSネットワーク当番を担当しており、急性冠症候群、急性心不全、不整脈などを含む急性期の循環器疾患にもより積極的に対応していきます。

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 77 3.65 3.03 2.60% 71.4
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 38 9.03 8.16 2.63% 73.8
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 23 10.35 13.41 34.78% 75.6
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 23 14.52 16.40 13.04% 83.9
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 20 2.00 2.02 0.00% 51.8
≪解説≫
当科では呼吸器疾患全般の診療を行っていますが、中でも肺癌の精査と化学療法を多く実施しています。呼吸器外科や放射線治療科とも連携し、肺癌の診断~治療を一貫して行うことができます。また、間質性肺炎の慢性管理から増悪時の治療まで対応可能であり、専門的治療が可能です。気管支喘息にも力を入れており、難治性喘息患者への抗体製材治療も多く行っております。
高齢者の発熱・呼吸困難による救急搬送にも対応しており、誤嚥性肺炎を治療する機会も多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 102 5.55 7.05 0.98% 63.2
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 84 3.20 4.54 0.00% 71.8
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 80 15.65 14.81 2.50% 70.0
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2 なし 58 7.55 9.82 0.00% 70.0
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 51 14.16 18.48 0.00% 71.5
≪解説≫ 消化器癌の中で,特に胃癌,大腸癌に対する手術の件数が多くなっています。
当科では消化器癌手術に積極的に腹腔鏡手術を導入しており,胃大腸手術のほとんどを腹腔鏡で行っています。癌に対する化学療法を組み合わせた集学的治療や,直腸癌に対する肛門温存手術も多く行われています。ほぼ全例の手術にクリニカルパスを導入し,治療の標準化がなされています。鼠径ヘルニアについては,腹腔鏡下手術を中心に,症例に応じたテーラーメイド治療を積極的に行っており、近年症例数が増えています。乳腺の手術も症例が増加傾向です。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 17 3.12 2.66 0.0% 70.0
≪解説≫ 
下肢静脈瘤に対する血管内カテーテル治療(高周波での焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療)を行っています。
https://youtu.be/BsPXboiI6D0



整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 93 23.11 25.29 77.42% 87.0
070370xx99xxxx 骨粗鬆症 手術なし 61 17.70 21.26 77.05% 83.7
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 27 26.78 21.38 33.33% 79.4
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 22 24.27 15.41 13.64% 76.5
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 21 23.90 19.60 28.57% 73.0
≪解説≫
高齢者の骨粗鬆症関連骨折の救急搬送・入院が昨年度より更に増加しています。そのため、上記DPCコード症例が上位になっています。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 238 2.01 2.49 0.00% 75.0
≪解説≫
当院では白内障の手術を中心に行っております。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし 56 8.55 7.90 0.00% 54.8
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 42 5.90 5.63 0.00% 38.5
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 41 6.39 6.68 0.00% 55.9
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 27 6.59 5.84 0.00% 53.6
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 23 4.91 5.63 0.00% 60.5
≪解説≫
各疾患とも令和5年度に比べ、おおむね、短縮の傾向にあります。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 200 3.16 3.15 0.00% 5.7
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし 61 4.82 4.65 1.64% 49.5
070590xx97x0xx 血管腫、リンパ管腫 手術あり 手術・処置等2 なし 56 4.86 6.38 0.00% 32.6
14031xx097x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 44 8.11 13.29 0.00% 36.1
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 34 2.06 2.66 0.00% 42.4
≪解説≫
当科では、乳幼児の母斑に対するレーザー治療の症例が一番多く行っております。 また、血管奇形や血管腫の治療も多く行っています。


婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 220 6.12 5.88 0.00% 44.0
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 107 6.28 5.97 0.00% 43.1
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 79 2.70 2.72 0.00% 41.9
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 64 2.11 2.92 0.00% 36.6
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 56 4.84 4.07 0.00% 57.7
≪解説≫
令和6年度に当院婦人科・生殖内分泌科で治療をした患者さんの平均年齢は44.3歳で、比較的若い年齢の割合が多くなっています。これは妊娠目的に受診されている患者さんが多いことが影響していると思われます。
 当院は一般不妊治療から内視鏡下手術、高度生殖医療まで広範囲に治療を行うことができる特徴があることから、地域連携病院から妊娠、あるいは婦人科腫瘍の治療を目的とした内視鏡下手術目的に連携病院から紹介され、受診されています。  可能な症例は積極的に内視鏡手術で治療していることから、平均在院日数は腹腔鏡下手術で約6.3日、内膜ポリープなどの子宮鏡下手術で平均2.3日と短くなっています。 術後も早期回復できるため、転院することなく、退院後早期に社会復帰されています。


泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 63 3.05 2.45 0.00% 71.4
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 42 8.07 6.81 0.00% 76.5
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 34 11.35 11.11 0.00% 71.4
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 28 6.86 7.74 0.00% 75.1
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 20 4.40 5.16 0.00% 61.1
≪解説≫
前立腺がんや腎がんなどの「泌尿器悪性腫瘍」に対する手術治療を行っています。当科では患者さんにとって体に負担の少ない優しい手術を心がけております。腹腔鏡手術をはじめとした内視鏡手術を積極的に行っています。
2019年4月からロボット支援手術の最新鋭機器であるダビンチXiが導入され、2019年6月からは前立腺がんに対して、8月からは腎がんに対して2020年6月から膀胱がんに対してロボット支援手術を開始しています。
手術治療だけではなく、進行性腎がんに対する薬物療法として分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を用いた治療を行っているほか、進行性膀胱がんに対しても抗がん剤の治療を行っております。


放射線診断科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 25 3.84 10.12 0.00% 72.5
060050xx03xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 15 8.87 10.22 0.00% 77.8
060050xx04xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 14 3.9 7.3 0.0% 71.2
≪解説≫
当院は癌治療を中心に据えた高度急性期病院という位置づけに有り、特に内科系の診療科、外科とも消化器がんに高度な医療を提供しているため、肝悪性腫瘍の患者数が多く、その中で、切除不可能や化学療法の効果がない患者さんが当科が提供する画像化治療(IVR)の対象となっています。平均在院日数は 8.87日で全国平均10.22日と比較して短い期間で治療しています。腎がんの凍結治療を積極的に行っているため腎腫瘍の割合が多くなっています。 凍結療法は身体的負担が少なく、短期間の入院で治療可能な為、平均在院日数は3.84日で全国平均10.12日と比較して1/2以下になっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 176 10 56 101 38 129 1 8
大腸癌 84 79 77 149 17 172 1 8
乳癌 88 94 23 10 11 80 1 8
肺癌 40 25 41 60 19 18 1 8
肝癌 13 11 18 10 7 35 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
≪解説≫ 日本で現在最も罹患数の多い5つのがん(胃・大腸・乳・肺・肝)の病期(ステージ)ごとの症例数を集計しております。 病期分類は、がんがどれくらい進行しているかを分類するもので、Stage0からStageⅣまであり、StageⅣが最も進行していることになります。 なお、再発がんは症例数のみを別に集計しています。当院は、『北海道がん診療連携指定病院』として幅広いがんを積極的に行っております。 消化器内科では、早期の胃癌・大腸に対する内視鏡治療、外科では腹腔鏡、胸腔鏡による治療を行っており、患者さんの身体的負担の少ない治療を積極的に行っております。 また、腫瘍内科を主体とした最新の化学療法も行っております。緩和医療にも取り組んでおり、進行がん・再発がんの患者数も多くなっております。


成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 10.47 56.6
中等症 53 13.55 78.1
重症 6 23.17 81.7
超重症 4 27.50 79.5
不明 - - -
≪解説≫ 成人におきた市中肺炎の患者数を重症度別に集計しております。 市中肺炎とは、通常の社会生活の中で発症した肺炎のことです。 高齢者では慢性呼吸器疾患などの合併症を有する場合が多く重症となり、入院期間も長期になっております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 0 0.00 0.0 0%
その他 0 0.00 0.0 0%
≪解説≫ 脳梗塞の患者数を集計したものです。 当院は脳神経外科等がありませんのですべて10件未満です。当院で脳梗塞が疑われた場合は、脳神経外科のある病院に紹介させていただきます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 721 0.3 1.1 0.28% 65.9
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 125 1.1 7.4 1.60% 72.8
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 112 1.0 4.6 0.00% 65.6
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 111 2.1 7.2 11.71% 73.9
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 48 0.5 4.7 0.00% 65.4
≪解説≫
当科では 「苦痛のない,精度の高い内視鏡検査と治療」を提供すべく、内視鏡診療にあたっています。特に食道・胃・大腸の腫瘍に対しては、道内ではいち早く内視鏡的粘膜剥離術を導入し、従来では手術が必要であった大きな病巣などにおいても早期の腫瘍であれば、積極的に内視鏡的治療を行ってきました。 また、肝胆膵領域においても、最新のエビデンスに基づいた診療を行うとともに、適応に応じて積極的に内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)関連手技や超音波内視鏡下での手技で行っています。


腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 108 1.5 9.5 0.93% 61.6
≪解説≫
当科は消化器がん、乳がん、卵巣がんなど、固形がん全般に対する抗がん剤治療を専門とする診療科です。経静脈的に投与する多くの抗がん剤は血管外に漏出すると皮下組織に重大な損傷を起こします。当科では抗がん剤の静脈内投与をより確実に安全に行うために、中心静脈(CV)ポートを積極的に活用しています。また、CVポートは高カロリー輸液や麻薬系鎮痛剤の投与経路としても有用です。CVポートの造設は当科で小手術として行っています。
胃がん、膵がん、卵巣がんでよくみられる腹膜播種は転移形式の一つで、難治性であり、尿管狭窄や腸閉塞を起こしやすい病態です。当科では腹膜播種を合併した患者さんを多く治療しており、尿管狭窄に対するステント留置件数が多くなっています。
また、腹膜藩種の合併症の一つである大量腹水に対する濾過濃縮再静注法の件数も増加しています。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 41 1.8 2.5 2.44% 69.0
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 34 1.2 2.9 2.94% 77.3
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 24 4.0 3.4 8.33% 77.1
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 13 1.0 2.1 0.00% 74.4
≪解説≫
循環器内科では、労作性狭心症に対する対する経皮的冠動脈ステント留置術、末梢血管疾患に対する四肢の血管拡張術などインターベンション治療を適応に応じて積極的に行っています。また、徐脈性不整脈に対してはペースメーカー植え込み術を行っています。平成29年度からは札幌市循環器呼吸器二次救急、平成30年度からは札幌市ACSネットワーク当番を担当しており、、急性冠症候群や不整脈を含む急性期の循環器疾患にも積極的に対応し、これまで以上にインターベンション治療やデバイス治療に取り組んでいきます。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 105 1.1 3.5 0.95% 63.4
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 81 3.9 12.5 4.94% 70.2
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 71 1.0 1.2 0.00% 71.4
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除、1肺葉超・手術用支援機器使用) 33 1.2 6.0 0.00% 70.9
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 32 1.0 5.1 0.00% 56.8
≪解説≫
当科は外科領域に腹腔鏡・胸腔鏡を積極的に取り入れています。胆嚢良性疾患は,ほぼ全例腹腔鏡で行っています。肺悪性腫瘍手術もほぼ全例胸腔鏡手術を行っています。結腸・直腸,胃,肺においても高度の進行がんを除いて腹腔鏡手術を第一選択としています。その他の胸部,腹部疾患についても可能な限り腹腔鏡手術で行っています。鼠径ヘルニアについては,前立腺手術の既往があるもの以外は腹腔鏡を第1選択として行っており,その手技について全国に発信しています。食道,胃,直腸,膵,肺の手術には手術支援ロボット(ダヴィンチ)を導入しています。乳腺に関しても,症例が多くなってきています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 13 1.0 1.1 0.00% 70.0
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 64 2.2 23.3 65.62% 83.9
K0811 人工骨頭挿入術(股) 40 2.4 16.6 85.00% 88.2
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 38 5.0 22.3 26.32% 74.6
K0821 人工関節置換術(膝) 31 2.8 24.1 32.26% 78.0
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 27 6.2 26.2 48.15% 75.0
≪解説≫
高齢者の骨粗鬆症関連骨折の救急搬送が多い事と、下肢・脊椎専門医がいる事から上記手術が多くなっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 245 0.0 1.1 0.00% 75.1
≪解説≫
眼科では白内障手術に対する水晶体再建術を主に行っています。片眼1泊2日が基本で両眼4泊5日でも手術しています。全身合併症のある患者さんも手術しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わない) 31 1.1 7.3 0.00% 57.1
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 27 8.0 25.1 7.41% 66.6
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) 26 1.3 3.0 0.00% 62.3
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 25 1.0 4.5 0.00% 53.2
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 20 1.0 2.3 0.00% 56.5
≪解説≫
耳鼻咽喉科一般診療(中耳炎,難聴,めまい,慢性副鼻腔炎,アレルギー性鼻炎,扁桃炎,咽喉頭炎など)のほか斗南病院耳鼻咽喉科では特に頭頚部腫瘍の治療に力を入れています。マイクロサージャリ−による再建術を必要とする頭頚部がん(咽頭がん,舌がんなど)の手術の他・放射線治療、放射線化学療法も数多く扱っています。
さらに、可能なものより低侵襲の治療をめざし、鏡視下咽頭悪性腫瘍手術の症例数を増やしています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0033 皮膚皮下粘膜下血管腫摘出術(露出部、長径6cm以上) 41 1.2 4.5 0.00% 28.8
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 39 0.9 3.7 2.56% 53.7
K6172 下肢静脈瘤手術(硬化療法) 34 0.0 1.1 0.00% 42.4
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 29 0.7 1.7 0.00% 27.4
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 19 0.6 1.3 0.00% 32.8
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 142 1.0 4.9 0.00% 47.5
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 117 1.0 4.3 0.00% 42.9
K867 子宮頸部(腟部)切除術 52 0.1 1.0 0.00% 37.5
K872-31 子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用) 43 0.3 1.0 0.00% 39.3
K872-33 子宮内膜ポリープ切除術(その他) 42 1.1 1.0 0.00% 44.4
≪解説≫
令和6年度に当院婦人科・生殖内分泌科/腫瘍科で手術をした患者さんの平均年齢は42.5歳で、比較的若い年齢の割合が多くなっています。これは妊娠目的に受診されている患者さんが多いことが影響していると思われます。 当院は内視鏡下手術に積極的に取り組んでいることから、術後の平均入院日数は腹腔鏡下子宮全摘でも平均4.9日、腹腔鏡下子宮付属器手術で平均4.3日、子宮鏡下手術で平均1.0日と短くなっています。 術後も早期回復できるため、転院することなく、退院後早期に社会復帰されています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 42 1.6 5.4 0.00% 76.5
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 34 1.0 9.3 0.00% 71.4
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 28 0.3 5.7 14.29% 69.7
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術(内視鏡手術用支援機器使用) 25 1.0 4.7 0.00% 76.2
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 21 1.1 2.4 0.00% 62.4
≪解説≫
前立腺がんや腎がんなどの「泌尿器悪性腫瘍」に対する手術治療を行っています。当科では患者さんにとって体に負担の少ない優しい手術を心がけております。腹腔鏡手術をはじめとした内視鏡手術を積極的に行っているほか、希望する方には体に2-4cmの切開のみで手術操作をおこなう単孔式腹腔鏡手術も行っております。2019年4月からロボット支援手術の最新鋭機器であるダビンチXiが導入され、2019年6月からは前立腺がんに対して、8月からは腎がんに対してロボット支援手術を開始しています。
手術治療だけではなく、進行性腎がんに対する薬物療法として分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を用いた治療を行っているほか、進行性膀胱がんに対しても抗がん剤の治療を行っております
放射線診断科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K773-4 腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固) 26 1.7 1.4 0.00% 72.9
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 15 1.1 6.7 0.00% 77.8
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 14 1.0 2.3 0.00% 66.9
K697-22 肝悪性腫瘍マイクロ波凝固法(その他) 14 1.0 1.9 0.00% 71.2
≪解説≫
K773-4:腎腫瘍に対する凍結療法の症例です。手術前の入院日数は主に術前検査のため、手術後は治療に伴う血尿や疼痛への対処に要する期間です。
K6152:肝細胞がんの経カテーテル動注化学塞栓術の症例数です。手術前の入院日数は主に術前検査のため、手術後は治療に伴う肝機能障害に要する期間です。
K6154:肝がん以外の腫瘍や、子宮筋腫などに対する経カテーテル血管塞栓術の症例数です。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.02%
異なる 20 0.20%
180010 敗血症 同一 1 0.01%
異なる 14 0.14%
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.01%
異なる 1 0.01%
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.12%
異なる 2 0.02%
≪解説≫ ・この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発生率を示したものです。 敗血症については、全件が入院契機病名とは異なるものであり、がんや感染症で入院されその後全身状態が悪化して敗血症に至った症例です。 手術・処置などの合併症については、全件が入院契機病名と同一である症例でした。手術・処置などの合併症が原因で入院し、治療を受けた症例です。 手術・処置などの合併症にあたる症例としては、手術後に手術創や腹腔内に感染が起こってしまう術後感染症、胃や大腸の内視鏡的治療後の消化管の出血などであります。 手術や処置等は合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しております。しかし、合併症は一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1242 1208 97.26%
<<解説>>
周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。
予防行為とは、弾性ストッキングの装着や間欠的空気圧迫法(下肢に装着したフットポンプで圧迫マッサージをすること)などを指し、
肺血栓塞栓症の発生リスクが高い手術を施行する場合は、術前、術中、術後において実施することが予防対策として有効とされています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1419 1380 97.25%
<<解説>>
広域抗菌薬を使用する際、投与開始前に血液培養検査を行うことは、望ましい取組みとされています。
また、血液培養は 1 セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、 2 セット以上行うことが推奨されています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
547 449 82.08%
<<解説>>
広域スペクトル抗菌薬使用時には、使用前や投与開始時の血液培養検査を行うことが推奨されており、実施率はより高い方が
望ましいとされています。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
86392 142 1.64%
<<解説>>
入院患者数に対して転倒や転落が発生した件数を1,000人あたりの比率で示しています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
86392 3 0.03%
<<解説>>
入院患者数に対して発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒や転落が発生した件数を1,000人あたりの比率で示しています。 インシデント影響度分類レベル3b以上とは損傷レベルの高いもの(手術や大きな処置を必要とする)を指します。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
- - -
<<解説>>
予防的抗菌薬投与とは現在、細菌感染を起していないが、手術後の感染をできるだけ防ぐ為に、抗生物質をあらかじめ投与することをいいます。対象の手術は全身麻酔となっています。本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっています。 分子が10 件未満のため、分母、分子、割合の全ての項目で「-」と表示しております。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
85120 25 0.03
<<解説>>
入院患者に対して発生したd2(真皮までの損傷)以上の褥瘡の新規発生率を示します。褥瘡は日々のケアの質に関わり、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
5656 4440 78.50%
<<解説>>
65歳以上の入院患者のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメント実施された割合を示します。栄養アセスメントとは詳細な栄養状態の評価を指し、栄養状態、疾患重症度や代謝亢進、体重変化、体組成、栄養、食事歴、薬歴など様々な情報を総合的に判定することをいいます。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
86392 41 0.05%
<<解説>>
身体的拘束とは、抑制帯等、患者さんの身体又は衣服に触れる何らかの用具を使用して、一時的に患者さんの身体を拘束して、その運動を抑制する行為のことをいいます。入院日数のうち、身体的拘束を実施した日数の割合を示しています。
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