Cアーム装置

Cアーム装置とは

X線TV装置や血管造影装置は据え置きの装置ですが、Cアーム装置はポータブルのX線TV装置です。普段は保管室に置いておき、出番がくると各手術室に移動して設置します。放射線技師が手動で、アームの角度や位置を調整します。血管造影装置と比べて視野が狭いですが、小型のため術者の邪魔になりにくくのが特徴です。手術室では他にもいろいろな機器を設置しなくてはいけないのであまり場所をとらなくて済みます。主に、整形外科手術や婦人科手術、泌尿器科手術で使用されています。

radio09_img_01.png

手術時の支援画像

主に、以下のような画像を提出し、手術支援に役立てています。

腰椎、四肢等の骨折

手術前に撮像した一般撮影画像やCT画像を参照しながら手術を行います。

radio09_img_02.png

手術前の一般撮影画像

radio09_img_03.png

手術前のCT画像

手術中は、術者が骨の整復を行ったのち、金属の固定具を用いて骨折部を固定します。

Cアームを用いてリアルタイムに骨や固定具の位置を確認することで、手術支援を行います。

radio09_img_04.png

手術中のCアーム画像(手関節の骨折部をプレートで固定)

子宮造影

手術中は術者が子宮の入り口から造影剤を注入して子宮の形を確認します。

手術前と比較をして、子宮が綺麗な形になっているか確認するためにCアームを使用します。

radio09_img_05.png

手術中の子宮 造影前

radio09_img_06.jpg

治療前

radio09_img_07.jpg

治療後

他にも、泌尿器科の尿管カテーテルを留置したり、尿管結石を破砕する手術の支援に使用しています。