CT検査

CT検査とは

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法)とはX線を360度回転しながら照射し、身体を透過したX線をコンピュータ処理して身体の内部(断面)を画像化する検査です。また、広範囲を短時間で撮影する事ができ、撮影したデータを元に、立体的な画像(3D画像)や任意の断面画像も作成する事ができます。

さらに造影剤を使用した検査においても以前と比べ少ない量で検査でき、患者様の負担を減らす事が可能となっています。

当院では現在、256スライス(128列)CTと80列CTの計2台のCTが稼働しています。

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PHILIPS iCT Elite 256スライス(128列)

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CANON Aquilion Prime SP(80列)

造影剤とは?

CT検査で使用する造影剤は「ヨード造影剤」と呼ばれるものを使用します。

この造影剤を静脈より注入しながら撮影することで体内(目的とする部位)の状態をより詳しく知ることができます。造影剤を使用する事で血管や病変部がより明瞭に描出され、正確な診断へと繋がります。

体内に入ると少し身体が熱く感じることがありますが、時間経過とともに消失しますので心配はありません。

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造影剤による副作用は?

比較的副作用が少ない医薬品ですが、造影剤を使用する事で稀に副作用が発生することがあります。

軽度な副作用の症状として、吐き気や嘔吐、不快感、かゆみ、蕁麻疹などがあります。重い副作用の症状では、呼吸困難・血圧低下・ショックなどの症状が出現することもありますが、万全の体制を整えて検査を行っています。

帰宅後に軽度な症状が出た場合においても対応していますので病院にご連絡ください。

検査を安全に受けていただくために

以下の項目に該当される方は注意が必要な為、あらかじめお申し付けください。

  • 妊娠している、又は妊娠の可能性がある。(※授乳には影響はありません)
  • ヨード又はヨード造影剤に過敏、重篤な甲状腺疾患がある。
  • 気管支喘息(治療中である)やアレルギー体質である。
  • 腎臓の機能が低下している、腎臓の病気がある。

循環器領域(心臓・心血管・大血管)

冠動脈の狭窄や石灰化の有無を評価する冠動脈CTや大動脈等の血管の状態を評価するCT検査を行っています。検査中は心拍数や血圧をモニターし、必要に応じて心拍数を下げる薬を使用して検査を行います。

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消化器領域

腹部の術前検査において造影剤を用いて血管の評価を行い、手術支援画像として役立てています。また、大腸CT検査でも腹部の血管を評価するとともに、大腸に二酸化炭素を注入して大腸を膨らませた状態で検査を行います。二酸化炭素は、体内で吸収されやすく、すぐにお腹の張りが改善されるため患者の負担が少ないことで知られています。

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形成外科領域

血管腫・血管奇形を中心とした病変の診断目的にCT検査も行っています。

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