地域がん診療連携拠点病院
当院は令和7年4月より地域がん診療連携拠点病院として指定されました。
地域がん診療連携拠点病院とは、国内のどこに住んでいても質の高いがん治療を受けられるように、国が定める指定要件を踏まえ都道府県が推薦し、厚生労働大臣が認め指定した病院です。
がんの検査、手術、化学療法、放射線療法に加え、緩和ケア、がん相談支援、セカンドオピニオン等を行っております。また、がん情報の提供や一般、医療者向けの講演会等を開催し、地域の病院、診療所と連携を取りながら、様々な患者様に対して適切な医療を提供できるよう体制を整えていきます。
斗南病院のがん治療
斗南病院のがん治療=「からだにやさしい」治療
当院のがん治療は、がん治療においても「からだにやさしい」治療を積極的に取り入れています。その大きな特長は、治療の低侵襲化です。「からだにやさしい」とは、低侵襲の治療を取り入れることで治療中の患者さんの体に対する負担を可能な限り減らし、治療後も患者さんにできるだけ質の高い生活をお送りいただけるようにすること意味します。
消化器内科「早期がんに対するESD」
消化器内科においては、早期がんに対する内視鏡的切除による治療(ESD)が積極的に行われており、がんの病態にあわせた最適な治療選択が可能になります。診断においては、従来の検査に比べより負担の少ない大腸CT検査も行っています。
外科・消化器外科「内視鏡外科手術」
外科では、約7割の症例に対して腹腔鏡や胸腔鏡などを用いた低侵襲の内視鏡外科手術が行われています。昨今、内視鏡外科手術に対して安全性が危惧される報道がなされていますが、当院では技術認定をもった医師が複数名在籍しており、安全に内視鏡外科手術が行われています。
たとえば大腸がんにおいては、できる限り肛門を温存する手術を積極的にとりいれており、患者さんの手術後のQOLの向上にも貢献しています。
腫瘍内科「安全に行う外来化学療法」
腫瘍内科においては、外来通院でも安全に化学療法を行う体制を整えています。
また一方で全国規模の治験等に参加し、難治性がんの治療も積極的に行っています。
外来で安全に化学療法を行うために、院外の薬局と密に連携しています。
放射線治療科「待望の放射線治療装置の導入」
平成28年10月、放射線治療装置を導入しました。放射線治療科を新設し、手術、化学療法、放射線治療というがんの三大治療が院内で可能になりました。これにより、一連の治療が院内で可能になり、個々の患者さんに対しよりいっそうきめの細かい治療が可能になりました。
放射線診断科「凍結療法」
さらに、腎がんや難治性がん疼痛などに対する、凍結治療も行っています。最先端のがん治療として期待されています。