斗南病院では、働く医師1人ひとりが目の前の患者さんのため、医療の発展のため何ができるかを考え行動し、患者さんと真摯に向き合い診療を行っています。
そんなTonan Pride ~斗南で働くというプライド~をご紹介していきます。
Prologue 01「斗南病院」というなまえ
「斗南」の斗は北極星を意味し、それより南、転じて宇宙を指します。
また、奥田義正初代院長の出身である北海道大学の寮歌(明治44年寮歌「藻岩の緑」)には「斗南の翼拡げては、天下広しと誰か言う」と唱われています。
これになぞらえ「天下に覇をとなえる名病院にしたい」という奥田院長の思いから、斗南病院と名付けられました。それから50余年、時は流れてもその精神は連綿と受け継がれています。夜空の星は単独で光るばかりでなく、星座を作り大きく輝きます。私たちも果たすべき役割を自覚し、連携する医療機関とともに地域医療の発展に貢献していきます。
Prologue 02ロゴマークにこめた想い
新病院への移転を契機に、ロゴマークをリニューアルしました。
いつの時代もみなさまから選ばれる病院であり続けるよう、次のステージへむけて職員一同の思いを新ロゴマークに託しました。
1 「斗」~めざすべき道しるべ~
天下に覇をとなえる名病院にしたいという思いは今も昔も変わりません。
2 赤れんが~親しまれ、選ばれ続ける病院へ~
札幌都心部にあり北海道庁を臨む場所に位置する当院。道民から親しまれている旧北海道庁赤れんが庁舎、また当院下層階の壁面にも使用している赤れんがをイメージさせるカラーを採用しました。
3 五稜星~開拓使の精神を受け継いで~
星印は開拓使旗に使用された五稜星を採用しました。五稜星とは北海道開拓使のシンボルで、希望と不安の中"内地"から北海道に渡った開拓使たちの道しるべとして北の空に輝いていた北極星を表現しています。
その分野のパイオニアとして常に研鑽をつみ最新の医療を提供し、医学の発展にむけ努力し続け、北の都札幌から全国そして世界へ羽ばたく意志を表しています。
奥芝俊一<病院長>
「夢を持ち、未来に向かって天下一をめざして羽ばたこう!!」
- 斗南病院新築を記念して職員で「赤レンガをはりつけよう!~Le7's tile red bricks!~」というセレモニーを行いました。その時の病院長のメッセージが「夢を持ち、未来に向かって天下一をめざして羽ばたこう!!」というものでした。病院長として、斗南病院をどのような病院にしたいと思っていますか?
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斗南をずっと知っている方はご存じの通り、新築前の病院は築50年を経過し、地域の中核病院として果たすべき役割が果たせないほど古い病院でした。時代に合わせた先進的な医療を提供したいと思ってもハード面がネックとなり、諦めざるを得ない状況が続いていました。そんな中でも職員みんなが新築という夢を持ち、それを現実のものとしました
新築移転後のこれからは開院当時にも掲げた、時代の先端を走り地域の中で信頼され選ばれる病院をめざしていきます。医師をはじめ職員みんなでチーム一丸となり、天下一になるためのチャレンジを続けていきます。
- 昨年、病院長として40床増床という大きな決断をされました。様々な歯車が噛み合った中での増床でしたね。
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今の医療情勢の中、一般病床を増床するというのは勇気のいる決断でした。しかし、斗南の潜在能力を考えると十分成り立つと考えていました。事実、職員全員一丸となった努力のおかげでこの増床を軌道に乗せることができました。
その結果、連携医療機関の先生や患者さんにも、増床によって以前よりはお待たせすることなく入院が可能となったと思います。
- 臨床医としては、40歳半ばを過ぎてから当時最先端の手術だった胸腔鏡、腹腔鏡を用いた食道がんに対する内視鏡外科手術をはじめるなど、常に未来を向いてチャレンジしてきた外科医人生だったようにみえます。医師として医療に対する想い、情熱はどこからきますか?
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医療技術も常に進歩しています。以前は胃がんの開腹手術では1ヶ月程度の入院が必要でした。それが現在の腹腔鏡手術では10日程度の入院となり、患者さんのQOLも格段によくなりました。しかしそこには新しい手技の習得という医師の努力が必要です。でもそれが医師としての使命であると思っています。斗南の理念にもあるように、良質でやさしい医療で目の前の患者さんに最善の方法で向き合い、元気に退院される姿が医師として働く情熱の源です。
自分は外科医としてできることをする、「何を始めるにも遅いということはない。必要なのはそれを成し遂げるという熱い想いと情熱だ」って誰かが言ってました(笑)。
- そして今春、da Vinciを導入しロボット支援手術をスタートさせました。新たなるチャレンジの始まりですね。
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札幌でも特に泌尿器科領域ではda Vinciによる手術が多数行われ、ロボット支援手術の有用性が広く認知されています。とはいえ、外科医にとっては新しい手技であることにかわりありません。斗南は全国的にみても内視鏡外科手術のエキスパートが多数在籍(記事にリンク)し、日本をリードしています。その内視鏡外科手術で培った技術をロボット支援手術に応用し、「斗南のロボット手術」を確立していきたいと思っています。
- また斗南病院赴任前は、北海道大学医学部第2外科教室(現消化器外科Ⅱ)で助教授を努めていたこともあり、斗南でも人材育成に力をいれていますね。
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日本の医療を牽引するトップリーダーが集まる斗南病院では、基本方針にもあるように、優れた次世代の医療人を育成することも重要な役割と思っています。今では初期臨床研修医だけでなく、ステューデントドクターと呼ばれる医学生を受け入れ、大学医学教育の一翼を担っています。若い研修医がいることで、中堅医師、指導的立場にいる医師も触発されいい刺激が生まれています。「斗南育ち」の医療人が全国で活躍しているのも誇りです。