手術の傷がほとんど目立たない手術。
まずは、写真をごらんください。
これは、胆のうを摘出した「術後の」患者さんのおなかの写真です。
さて手術創がどこにあるかわかりますか?実はお臍にかくれていて、創はほとんど目立ちません。
この患者さんの受けられた手術は、お臍を利用して切開し、そこに内視鏡や手術鉗子を挿入しモニターを見ながら手術を行う「臍部単一孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術」と呼ばれるものです。
創が小さいといわれている従来の腹腔鏡下手術とくらべても、創は全くないに等しいといえます。
では創が小さいと何が良いのでしょうか?もちろん美容的に優れているだけではありません。
創が小さいということは、手術時の体にかかる負担も小さくなり、術後の痛みも激減します。
そのため術後、より早期の社会復帰が可能になるのです。さて、現在広く行われるようになってきた単孔式手術ですが、日本でどこが最初に行ったかご存知ですか?
そうです、2008年12月に当院外科で本邦初となる「臍部単一孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術」が行われました。手術は全身麻酔で約1~2時間で終了しました。
手術翌日には、自由に歩いたり食事もとり、合併症もなく無事に退院されました。当時、テレビ局の取材もあり道内のみならず全国放映され、その関心の高さがうかがわれました。
現在当院では外科だけでなく、婦人・生殖内分泌科でも単孔式手術を導入しており、多くの女性患者さんからも大変よろこばれています。もちろん、安全に行うことを第一に考えていることはいうまでもありません。当院には外科、婦人・生殖内分泌科あわせて5名の日本内視鏡外科学会技術認定取得者がおり、安心して手術を
※お問い合わせは、外科、婦人・生殖内分泌科外来でお受けします。
日本内視鏡外科学会技術認定取得者リスト
消化器・一般外科領域
- 奥芝俊一
- 北城秀司
- 川原田陽
- 鈴木善法(外科)
産婦人科領域
- 逸見博文(婦人・生殖内分泌科)